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2006年5月22日 (月)

長期為替予約

日本企業でドルで輸入をしている企業は、為替のヘッジを
どのようにしていますか?

私がサラリーマンであった頃、リスクヘッジのために
長期為替予約を上申しましたが、それが当時のTOPには
理解されず実現に至りませんでした。

ここでは、何故長期為替予約を行うのか、その設定時期・
レートはどのようにすればいいか、投機とリスクヘッジ
の違い、契約内容、デリバティブ規定等を説明します。

1。何故長期為替予約を行うのか

日本のメーカーAは年間1500万ドルのドルを毎月購入しないと
いけないにも拘らず、日米の金利差が少ない現状では数ヶ月の
為替予約ではほとんどは現行レートと同じ水準でしか為替予約
ができず、毎月の為替変動に伴った円ドルの交換しかできません。

10年の長期為替予約を行うと、現行レートに対して、15円程度
円高の水準の為替レートで円をドルに変えることができます。
(日本のメーカーAでは年間1円の円高で1千万円の増益)

日本のメーカーAは原料の輸入に関しては円高が望ましく、
製品輸出に関しては円安が望ましく一見為替リスクがないよう
にも思われますが、実際は原料輸入の方がはるかに多いので、
金額的に為替リスクのある部分が半分くらいあります。
(これはそのように仮定します。)

いろんな調査機関の調査報告書を見ると、一時的に円高になる
場合もあるかと思いますが、日本の国力が今後下がってくる
ことより、長期的には円安になると予想されます。
(このあたりはいろんな相場観があり、それが一概に正しいか
どうかは想定している期間が終わってみないと何とも言えません。)

注)為替担当者が成り行きに任せている場合があり、それが
たまたま、結果としていい方向に進んだり、悪い方向に進む
場合も出てきますが、会計上の損失が出ないからといって
そのような姿勢が正しいとは言えません。

成り行きに任せているということは、その時点では為替予約
を選択しないという選択をしており、それが確かな分析に
基づいて行われているのであれば、救いはありますが、ただ
単に第三者から責任を追及されないためにその選択をして
いるのであれば、その為替担当者の存在価値はありません。

長期為替予約をすると、例えば、現行の為替レートが
$1=110円であっても、$1=95円くらいで毎月
決まった金額のドルをそのレートで購入することができます。

仮に年間1円の円高で1千万円の増益となる会社で、その
年の為替が1年間$110円で推移し、仮に長期為替予約で
全体の20%のリスクヘッジをしていたとすると、
それだけで、3千万円の利益を生み出すことができます。
(15 X 1千万円 X 0.2= 3千万円)

逆に想定以上の円高になった場合、その部分については
為替差損が発生するかもしれませんが、長期為替予約の
リスクヘッジを20%くらいまでと決めておけば、その
損失も限定できるわけです。

ただ、長期為替予約は例えば10年間と期間を設定した場合、
その部分の交換レートは固定されてしまう訳ですから、
設定する時期が今までのドル円相場実績の円安の時期である
と(仮に$1=130円のときに設定したとすると、10年間
$1=115円で固定してしまうことになり、)その設定時期
が悪いといわざるを得ません。




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